FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
J-031
可視光環境に対応した瞳孔径計測法の精度評価
森田悠生・高野博史・中村清実(富山県大)
瞳孔径を利用し,人間の興味や嗜好を推定するシステムの研究が行われている.これらのシステムは,PCや携帯端末上で動作することを前提としている.瞳孔径の計測には,近赤外カメラ及び照明が必要であるが,PCや携帯端末に搭載されたカメラは,そのほとんどが可視光カメラである.そこで,本研究では,可視光カメラを用いて,瞳孔径を計測する画像処理手法の開発を行った.本手法では,CMYK色空間を利用することで,可視光環境における瞳孔径の計測に有効な画像を得ることができ,従来は困難であった可視光カメラを用いた瞳孔径計測が可能となった.本手法における瞳孔径の計測精度は,近赤外カメラを用いた瞳孔径計測装置と同等であった.