FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
J-015
表情空間における内在的幾何学に関する考察
炭矢瑠奈・田崎 元・趙 晋輝(中大)
表情の認識において、カテゴリ説と次元説が提案されており、表情は基本表情のような離散的なカテゴリにより記述される立場と、類似度に従い心理空間に円環状に連続的に配置される立場が検討されている。特に、近年モーフィング画像を用いたさまざまな実験により、表情の次元説のパラドックスと呼ばれる現象が報告され、カテゴリ説を支持する研究が注目されている。そこで、本研究では、これらの現象を表情空間の幾何学的性質によって考察することで、次元説とカテゴリ説を統一するモデルを検討する。さらに、表情の弁別閾値を測定し、表情空間の内在幾何学について考察する。