抄録
J-012
メンタルヘルスケアのための情動体験を考慮した気分予測
◎米倉慎哉・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
気分の落ち込みを把握することが難しく適切なセルフケアをとることができないため,多くの若者がうつ病といった気分障害に悩まされている.そこで未来の気分の落ち込みを可視化し,気分が落ち込む前にセルフケアを促すことが望ましい.現在の気分を高精度で推定する研究は多いが,未来の気分の予測については精度が低く,気分に影響を与える要素が明らかになっていない.そこで本研究では気分の予測に,生体情報,気象情報だけでなく,新たに気分に影響を与える情動を説明変数に用いる.またイベントによって情動が左右されるものとし,気分に影響を与えるイベントを調査した.予測からセルフケアを促しこころが健康な社会を実現する.