FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-036
動画像符号化 HEVC の圧縮ひずみ除去に関する研究
米澤弘貴・後藤富朗・平野 智(名工大)
現在,表示装置の大型化および高解像度化が進んでおり,今後,解像度変換技術と圧縮技術が必要不可欠となる.それに伴い,新たな符号化技術として HEVC が規格化された.HEVC は MPEG-2 と比較して約 4 倍,H.264 と比較して約 2 倍の圧縮性能を有しており,今後主流となる動画像符号化規格であるが,低解像度の動画像を超解像技術を用いて拡大を行った際,雑音が強調されて画質が劣化してしまう.そこで本論文では HEVC 符号化画像に対して Total Variation 正則化手法を用いて圧縮ひずみ除去を行う.HEVC で圧縮した際,従来の Total Variation 正則化を用いた圧縮ひずみ除去を行うとぼけが増してしまうため,ぼけ補正アルゴリズムを従来法に追加することでより鮮明な画像を得ることを目的とする.