FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-033
レンズ歪みブロックを用いた動き補償方式の検討
高木政徳・渡辺 裕(早大)・河村 圭・内藤 整(KDDI研)
ウェアラブルカメラ等, 広角レンズを用いて撮影された動画像は, 樽型歪曲収差を持つという特徴がある. しかし, 現在の主要な圧縮技術の一つである平行移動型のフレーム間動き補償では, レンズ歪みを持つ動画像には有効でないと考えられる. そこで本稿では, レンズ歪み補正処理における画素補間法としてBicubic法が十分有効であることを確認するとともに, レンズ歪みを持つゾーンプレートに対して歪み補正を行い, レンズ歪みブロックを用いて動き補償を行うことで, 平行移動型のフレーム間動き補償の場合と比較して, 予測誤差がおよそ6dB改善されることを確認した.