FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-023
画像選択型認証に適した重畳画像選定のための客観評価値に関する研究
小野瀬伸彦・篠田一馬・長谷川まどか(宇都宮大)
グラフィカルパスワードの1つとして,重畳画像選択型認証方式が提案されている.
重畳画像は,視距離に応じて視認可能な画像が変化するため,近距離ではユーザの鍵となるパス画像,遠距離では別の画像が見える.このため,覗き見によるパス画像の盗難が困難となる.
これまで,認証に適した重畳画像の自動生成を目的とし,SURF特徴量を用いた客観指標の検討が行われてきたが,必ずしも主観的な見え方と一致しなかった.
そこで本研究では,本指標を改良し,ユーザ側と覗き見攻撃者側双方の視距離におけるパス画像の視認性を考慮した客観評価値の検討を行った.実験により,本評価値と主観的な見え方との相関性を評価したので報告する.