FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-022
画像観察時に観視距離と視聴位置を変化させたときの頭部運動の分析
望月信哉・横山優樹・助川慧吾・菅沼美由起(東海大)・高比良英朗(名大)・山田光穗(東海大)
映像技術の発達により,超高解像度映像が浸透し我々の触れる機会が増えた,超高精細映像を近距離で視聴した場合,観視距離だけでなく視聴位置も注視点分布に影響すると考え,観視距離を0.75H,1.5H,3Hの3条件と視聴位置を画面中心から画面幅の約4分の1移動した左,右と中央の3条件に設定し,3種類の映像視聴時の視線の動きを眼球運動と頭部運動から測定を行った.結果,視線における平均注視位置は観視距離,視聴位置において多少の違いは見られるがディスプレイ全体に対して中央付近に注視位置が集まることが示され,頭部回転は視聴位置と同じ方向に回転し,眼球運動がその逆方向に回転する傾向が見られた.