FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-021
立体把握能力と投影図への違和感についての研究
大原俊太・米沢 隼・井ノ上寛人・鉄谷信二(電機大)・桑原教彰(京都工繊大)
錯視の一つに,見た人に立体が描かれているという印象を与えるが,同時にそんな立体は作れそうにないという気持ちを起こさせる不可能立体という不思議な錯視が存在する.不可能立体の中には,三次元立体として表現可能なものが存在する.
本研究で扱う「不可能モーションをもたらす立体」とは,一見普通の立体に見える不可能立体に動きを加えると,実際にはありえない現象として驚きを感じさせるものである.
この立体について,立体把握能力が高い人々はこの立体の陰影や構造の違和感に気付けるのではないかと考えた.本研究では,この「不可能モーションをもたらす立体」に対する違和感と,立体把握能力との相関を明らかにすることを目的とする.