FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-014
4K画像撮影時の絞り値を変化させたときに生じる奥行き感の分析
岩田光史・飯野郁未・竹中 奨・望月信哉・山田光穗(東海大)
絞り値を変化させると被写界深度が変わっていく。絞り値を開放していくと被写界深度は浅くなり、絞り値を絞っていくと被写界深度は深くなる。当研究室では被写界深度の変化によってもたらされる奥行き知覚の変化を検証している。
実験は4K画像のF値を変化させ、輻輳眼球運動と調節応答、瞳孔の変化、奥行き感の主観評価の測定を行った。
実験結果:(1)フォーカスのあっている物と背景の距離が遠いほど、すなわち被写界深度が浅いほど、奥行きを感じる。(2)輻輳眼球運動の変化量の平均の結果は、ほとんどの実験画像がF値3.5に開放した時に被験者が手前にも奥にも大きく変化を感じる。