FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-013
低Q値Gabor filterとGauss関数との畳み込みによる高Q値Gabor filterの合成法
高木雅之・荒井秀一(東京都市大)
Gabor filterは周波数分解能と空間周波数分解能の積が最小で、線エッジへの反応が強く、鋭い方向選択性をもつことから、特徴抽出やノイズ除去の処理によく用いられる。しかし、Gabor filterはGauss関数と複素正弦波との積で構成されるため、Q値が高くなるほどfilterの収束が遅くなり、多くのタップ数を必要とする。そこで本論文ではGauss関数の数学的性質に着目し、Gabor filteringの計算量削減手法を提案する。提案手法では低Q値filter出力画像から高Q値filter出力画像を合成することで、Gabor filteringの計算量を最大1/10以下まで削減できる。