FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-010
統計的形状モデルを用いた古人骨の骨盤形状復元
諸岡健一(九大)・松原良太(東大)・宮内翔子(九大)・福田孝一・杉井 健(熊本大)・倉爪 亮(九大)
遺跡から出土した人間の骨,古人骨の性別判定法として,仙骨と左右寛骨から骨盤を復元し,その形状を調べる方法がある.ここで,古人骨は長年埋土されていたため,もろく崩れやすく,また破損部が多々ある.そのため,古人骨を直接用いて骨盤復元を繰り返すと,仙骨と寛骨の接合面が崩れてしまう可能性がある.そこで,本発表は,3次元形状計測装置で取得した古人骨の仙骨と寛骨の各表面形状モデルを基に,統計的形状モデルを用いて各骨の欠損部を補完しつつ,古人骨の骨盤を復元する手法を提案する.