FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
I-008
点群データのための欠損抽出の一手法
武田匡平・村木祐太・西尾孝治・小堀研一(大阪工大)
近年,3Dスキャナの普及により,実物体をCGで表現することが容易になった.3Dスキャナは対象物にレーザーを照射することで実物体を計測し,点群データとして取得する装置である.しかし,遮蔽物や計測角度が起因し,取得する点群データには欠損が生じる.そのため,欠損の抽出や補間の研究が多くなされている.しかし,局所的な点の距離や角度の情報を扱っているため,密度に影響される問題がある.そこで,本研究では,ボロノイ分割による領域面積の情報を扱うことで欠損を抽出する手法を提案する.全点の領域面積をもとに欠損とするための閾値を決定することで密度に影響されない欠損抽出を実現する.