FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
H-029
苛立ち表情発見のための自動車運転者の顔画像クラスタリング
藤田隆吾・大浦聡一郎・松川 徹・鈴木英之進(九大)
本論文では,自動車の運転者が示す種々の苛立ち表情の発見を目的とし,BIRCHを用いて顔表情画像をクラスタリングした.様々な種類の苛立ちの表情を自動的に発見することにより,運転者の心理状態を推定する有用な基礎データの取得につながることが期待できる.自動車運転者の顔画像を撮影し,回帰木のアンサンブルを用いて68個のランドマークを検出した.撮影時間は59分,撮影枚数は89630枚,実験に使用した枚数は8963枚である.これらのデータから苛立ちに関連する特徴を抽出し,データマイニング分野において提案された高速クラスタリング手法BIRCHを適用した.クラスタリング結果を調べ,自動車運転者が実際に種々の苛立ち表情を示す度合いを評価した.