FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
H-028
視覚的特徴と顔検出に基づく被写体の抽出と分類
永留壮馬・青木茂樹・宮本貴朗(大阪府大)
 近年,デジタルカメラの普及によりユーザが大量の写真を撮影しコンピュータ等に保存できるようになった.そのため,写真を自動的に整理し提示する技術が注目されている.
 本稿では,写真の自動的な整理・提示への応用を目指して,エッジ・色の出現頻度・ピンボケの有無等の視覚的特徴を用いて写真から被写体を抽出し,更に抽出した被写体が人物か物体かを分類する手法を提案する.被写体を抽出するだけでなく,人物か物体かを分類することにより,写真整理の自動化への応用が容易になる.人物と物体が被写体の写真計300枚に対して本手法を適用した結果,78.9%の被写体が抽出でき,72.8%の被写体を正しく分類できた.