FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
H-018
滑らかな動き再現のためのフラッシュ光特性を用いた光点滅軽減方式
尾高佑季・石川真澄・塚田正人(NEC)
安全なテレビ番組放送の実現に向けて、フラッシュ光などの人体に有害な光点滅を補正する光点滅軽減方式を提案する。本方式では、フラッシュ光で明るくなったフレームについて、近隣フレームとの画素値の変動量を抑えるように補正する。その上で、残存する輝度変動のみを、動き補償した近隣フレームとの合成により低減する。提案法により、入力映像の光点滅を約75%削減できることを示す。また、提案法は、フラッシュ光の影響を動き補償した近隣フレームとの合成のみで抑制する従来法と比較して、動き補償の失敗による輪郭のブレや被写体のズレを抑えることができるため、出力映像中の動領域の動きが滑らかになることを示す。