FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
H-013
VLADによる画像特徴表現を用いたオフライン署名照合
大川 学(警視庁)
オフライン署名照合では,これまで,署名全体を用いて照合する大局的手法が中心であった.一方,近年の研究で,人間は局所的な観点により署名を捉えていることが明らかとなった.そこで前回の研究で,署名の顕著領域から局所特徴量を抽出し,Bag-of-Visual Words(BoVW)を用い,さらにWeighting Schemesを適用することで,オフライン署名照合の照合性能が改善されることを確認した.しかし,BoVWは,局所特徴量のベクトル量子化で多くの情報が失われるため,量子化誤差低減には大きなサイズのコードブックが必要となる.そこで本研究では,エンコーディング手法であるVector of Locally Aggregated Descriptors(VLAD)を適用し,BoVWの特徴表現力を高めることで,オフライン署名照合のさらなる性能改善を試みた.