FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
H-005
画像認識に基づく現在地推定法の撮影シーン依存性の検証
沖谷卓哉・島田 裕・谷口行信(東理大)
駅構内や商業施設などの屋内環境において,歩行者に現在地や目的地までのルートを知らせる歩行者ナビゲーションの必要性が高まっている.現在地推定の手法の一つとして,画像マッチングを用いた方法がある.画像マッチングは,歩行者が撮影したクエリ画像と事前にデータベースに登録した位置情報付き参照画像の特徴を比較し,現在地を推定する.しかし,参照画像内に類似した画像が存在すると誤認識を起こす問題がある.本稿では,歩行者の移動可能距離に応じた参照画像の適応的制限手法を提案し,その誤認識率を調査した.その際,特性の異なる複数の施設で実験を行うことで,撮影時の状況やシーンの特性が精度に与える影響について検討した.