FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
G-017
画像の顕著領域および非顕著領域に対する視線特徴を用いた快・不快情動推定
寺井敬祐・高野博史・中村清実(富山県大)
本研究では、画像呈示時の被験者の視線情報に、呈示画像から求められた顕著性マップの情報を組み合わせることで、快・不快情動を推定することを試みた。実験では、ディスプレイ上に、グレー画像の中心に注視点を表示した画像と、快・不快及び中立画像としてIAPS画像集から選択した刺激画像を交互に提示した。同時に、画像閲覧時の被験者の視線情報をTobii X2-30を用いて計測および記録した。取得した視線データの解析では、顕著性の値が0.5以上の顕著領域と、0.5以下の非顕著領域に対する300ms以上の視線の停留数を計数した。解析の結果、不快の情動喚起時に、快の情動喚起時に比べて顕著領域への視線停留数が有意に少なくなることが確認できた。