FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
G-016
課題呈示間隔を変化させた時に誘発される焦りと視線の移動速度分布解析
木下愛佳子・高野博史・中村清実(富山県大)
 時間に制約が設けられた時、人は焦りを感じる。焦りを推定する手法としては、瞳孔径を用いる手法が提案されている。より正確に焦りを推定するために、複数の指標を組み合わせて解析をする必要がある。そこで、焦りを推定する上で有効な指標の1つとして視線が考えられる。視線は、先行研究の瞳孔径変動と組み合わせやすい利点がある。本研究では、視線から焦りを推定する上で有効な指標を調査した。実験結果より、視線の移動速度分布から算出される回帰曲線の勾配が、視線の移動速度が遅い領域において、焦っている時の勾配が焦っていない時よりも大きくなる傾向が見られた。また、視線の移動速度が速い領域においてはこの逆の傾向が見られた。