FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
G-001
細胞内シグナル伝達系の制御ネットワークによる定式化と反応次数が双安定性に及ぼす影響の解析
鶴田昌也・末吉智奈佐・仲  隆(九産大)
シグナル伝達系は細胞内の生化学反応を制御し、その異常が細胞のがん化の原因と考えられているため近年盛んに研究が進められている。本研究では、単一のフィードバック経路を含む細胞内シグナル伝達系を、酵素がその活性型と不活性型を循環するサイクル反応系をノード、その制御関係をアークとする制御ネットワークとして定式化し、反応機構が双安定性に及ぼす影響を網羅的に解析した。全ての制御機構を一次反応とした場合には双安定性は現れず、二次反応とした場合には双安定性が出現することが分かっている。そこで、一次および二次反応機構が混在したシグナル伝達系を対象とし、制御ネットワークを用いて、反応次数が双安定性に及ぼす影響について解析した。