FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
F-044
GPGPUを用いたマルチエージェントシミュレーションの視界判定の高効率化
関口大貴・古市昌一(日大)
従来より,視界判定(Line of Sight : LoS)はマルチエージェントシミュレーションにおいて重要な技術であり,特に防衛,訓練などの実世界を模擬するシミュレーションにおいて活用されている.
現在,ほとんどのシミュレーションシステムにおけるLoS判定は,点と点との間での「見えるか,見えないか」という判定であるが,複雑な環境下において,大きさや形状を持つユニットとしてモデル化されたエージェントに対して判定を行う場合は「どの程度見えているか」という情報が必要になる.この情報を目標が多数存在する場面で処理する場合,その計算量は膨大なものとなる.
今回はGPGPUを用い,要求される計算量に対応し,多数の目標に対して高精度なLoS判定を同時に取得する手法について提案する.