FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
F-038
入れ子構造による文章の意味理解手法の提案
小谷 涼・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
近年,ロボットは人のパートナーとして活動することが求められている.ロボットが人と円滑なコミュニケーションを取るためには人と会話ができ,人の発言を理解する必要があると考えられる.そこで人の発言の意味を理解するシステムが必要となる.本研究では形態素解析や係り受け解析等を用いて,入力文を整理する意味理解手法を提案した.この手法では文章をWhoやWhatなど9種類に分類し,分類された語句をさらに主要部やWhoなど10種類に分類することで意味理解を行う.入れ子構造で分類することによって,詳細な分類が可能となり,自然な意味を理解することができる.本手法を評価した結果,入力文を整理し,意味理解を行えることが確認できた.