FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
F-031
産業連関表を用いた業種の上流度分析
楊 小龍・沖本まどか・上野雄史・斉藤和巳(静岡県大)
最近の数十年の世界の経済では、国境を越えた生産のフラグメント化が大きな特徴となっている。生産には、いくつかの国の、複数のサプライヤーからの部品調達が必要となるので、例えば、消費者に近い生産などを分担する下流に位置する国もあれば、比較的上流に位置する国もある。このような生産ラインに対するポジションを測定する定量尺度として、Antràsらは上流度(upstreamness)の考え方を提唱した。Antràsらの上流度の計算法を用い、平成17年の日本の産業連関表に適用した結果について報告します。