FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
F-012
量子アニーリングを用いたコミュニティ検出
関 優也(東北大/JST)・片岡 駿・田中和之(東北大)
量子アニーリングとは組合せ最適化問題を解くための手法の一つである.従来の計算機とは異なり,量子力学に基づいた原理により計算を行うため,実行速度や消費エネルギーなどの観点において従来型の計算機を上回る性能を持つ可能性がある.しかしながら,一般的にどのような組合せ最適化問題において量子アニーリングが優位性を有するかは明らかになっていない.そこで我々はコミュニティ検出の問題に量子アニーリングを適用し,その性能を評価する.コミュニティ検出に用いられるモジュラリティなどのいくつかの指標はコスト関数として表すことができるため,量子アニーリングを適用することができる.