FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
F-003
半正定値錐上の距離計量学習による脳波信号分類
松澤知己・伊藤栄祐(群馬大)・レイサ レラトー(産総研)・加藤 毅(群馬大)
ブレインマシンインターフェースへの入力としてEEG信号などの脳波信号の分類が近年注目されている.EEG信号の分類には,半正定値行列による表現がしばしば用いられている.本研究では,半正定値行列どうしの距離関数のパラメータを学習によって求める距離計量学習法を開発した.その学習には逐次射影算法と呼ばれる方法を用いることができる.本研究では,反復回数を大幅に下げ,各反復の計算を高速にする方法を考案した.さらに最適解への収束性を確認できる基準を導出した.実際にEEG信号の分類実験を行ったところ,従来の距離よりも高い分類性能を確認した.