FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
E-016
気象情報とTweetデータの統合的分析による体感気温の定量化に関する一考察
馬賀嵩士(早大)・三川健太(湘南工科大)・後藤正幸(早大)・吉開朋弘(日本気象協会)
多様な商品を所在地域の異なる多店舗で販売する小売店において,気象条件の変化に伴う需要変動によって,在庫過多や廃棄処分が生じている。これに対し,蓄積が可能となった多様な大規模データを分析することで,ミクロな観点から需要予測の向上とより細かな在庫管理が期待されている。しかし,特に食料品の需要は絶対的な気象条件よりも,消費者が感じる体感気温に大きな影響を受けると考えられる。そこで,本研究では,小売店における商品需要が観測された気象要素より体感気温に代表される主観的な要因に基づくのではないかという仮説のもと,Tweetデータの分析による商品需要の予測を見据えた体感気温の定量化について述べる。