FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
E-009
対話システムのための発話文の自動生成手法に関する検討
宅和晃志・吉川大弘・フェリックス ジメネス・古橋 武(名大)
近年,人間と自然な対話を行う対話システムの研究開発が活発に行われている.従来の対話システムは,データベースに予め登録されている発話文を基に他者との会話を行う.より自然な会話を実現するためには,多種多様な発話をデータベースに登録する必要があり,Twitterなどのウェブ上から発話文を大量に取得する手法などが提案されている.しかしながら,ウェブ上から取得できる発話文は,使用できる状況が限定的,かつ発話文の種類にも限りがあるため,自然な会話で使われる発話文を網羅することが難しい.そこで本稿では,既存のデータベースに登録されている発話文を基に,意味の通る新しい発話文を自動生成する手法について検討を行う.