抄録
C-045
配線長制限ランダムトポロジ向けのスケーラブルなルーティング手法
◎河野隆太・中原 浩(慶大)・藤原一毅(NII)・松谷宏紀(慶大)・鯉渕道紘(NII)・天野英晴(慶大)
高性能並列計算機の大規模化に伴い,並列アプリケーションの性能に対して通信遅延の及ぼす影響がますます大きくなっている.我々これまでの研究により,スイッチ間不規則網により低遅延化を実現可能であることが分かったが,ルーティングテーブルのサイズが大きくなる問題が存在する.本研究では,配線長制限を課したランダムネットワークの局所性とスモールワールド性に着目し,ルーティングテーブルの削減と低ホップ数の維持の両方を達成する新たなルーティング手法を探求する.提案手法は,従来手法に比べ通信遅延を最大1.8%改善し,テーブルサイズを最大62%削減した.