FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
C-044
可変次数列を持つ相互結合網の構成法
安戸僚汰(慶大)・藤原一毅・鯉渕道紘(NII)・松谷宏紀・天野英晴・中村維男(慶大)
並列計算機システムの大規模化に伴い,相互結合網の性能が重要になっている.近年,与えられたノード数と次数を持つグラフでノード間距離を小さくする方法として,局所探索を用いれば理論的下界に近いものが作れることが明らかになったが,設計空間が極端に制限されている.一方,複数の種類のスイッチを使って次数に幅を持たせた構成法があり,設計空間が極端に広く任意の次数分布をとれるが,複数種類のスイッチを用いるためコスト予測が困難であり,理論的裏付けも難しい.本稿では,一種類のスイッチを想定し,スイッチ間の次数とホストへの次数を考慮したネットワークの構成法を探究する.この方法はある程度制限された設計空間の中で,任意の次数列をとることができ,ホストへの接続数を考慮に入れることができる.