FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
C-039
ストレージシステム適用に向けたプロセッサPCIe性能の評価
岡田尚也・高田正法・新井政弘(日立)
ストレージ装置は信頼性向上のため520B単位の保証コード付データを処理する。一方装置内プロセッサは64B境界のアドレスに対し64B単位でメモリを読み書きするため、装置内PCIeデバイスが64B境界に沿わないアドレスのメモリを読み書きすると64B未満のメモリ読み書きによる処理効率低下により期待したデータ転送速度が出ない懸念がある。そこでデバイスの64B境界に沿わないデータ転送によるPCIeデータ転送速度への影響を評価した。結果、境界に沿う場合はデータ転送速度がデバイス接続数に比例したが、沿わない場合は比例せず最大38%低下した。複数デバイスでプロセッサのPCIeデータ転送速度を出し切るためには64B境界に沿ったデータ転送が必要である事がわかった。