抄録
C-038
ピュアP2P型分散ファイルシステムにおける均一なデータ配置の実装と提案
◎平松謙隆・小林孝史・赤坂翔太(関西大)
分散ファイルシステムは限られた資源の中でデータの可用性やスケーラビリティが求められる.単一障害点を持たないシステムの一つに,ピュアP2P方式によるシステムが挙げられる.しかし,P2P型方式で使用されるアルゴリズムでは,配置されるファイルサイズは一定とみなし,各ノードのファイル数について均等になるように配置される.そのため,ファイルサイズに偏りが存在していた場合に特定のノードのディスク使用量が増大してしまう.そこで本研究では,ピュアP2P型分散ファイルシステムにおいて,ネットワーク空間の隣に位置するノードへファイルを分割配置することで,各ノードのディスク使用量を考慮した分散配置手法の設計と実装を目指す.