FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
C-032
分析向けプラットフォームにおける高信頼ETL方式の提案
船矢祐介・谷川桂子・愛甲和秀・上原敬太郎・永見明久(日立)
ビッグデータやIoTといった分析に対する要求が高まり,分析プラットフォーム(PF)を新規導入して分析すべきデータを持つ基幹システムに接続するケースが増えると予想される.しかし,基幹システムから分析PFにデータ収集(ETL)する際基幹システムの性能劣化の恐れがあり,管理者との煩雑な調整や再設計が必要となる.本稿ではこの手間を低減しつつ基幹システムの性能劣化を防ぐ高信頼ETL方式を提案する.評価の結果,直接ETL方式では性能変動が大きく、最大23%性能劣化するのに対し、提案手法では性能変動を一定以下に抑えることに成功した.これにより,少ない手間で基幹系データを分析に活用できる見込みを得た.