FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
C-021
コンピュータの性能評価指標に関する一考察:新しい評価指標「情報量子」の提案
清水京造(ビューマジック)
超高速コンピュータの一般的な性能評価指標は、FLOPS及びFLOPS/Wである。これらは1浮動小数点演算(Flop)に必要な動作速度T及びエネルギーEに相当するが、各々はその性能の一面しか表せていない。ここでは、この高速化、低エネルギー化を併せ目指す新しい評価指標として、上記の1Flop当りのE・T積を導入した情報量子量H(J・S/W)を提案した。その結果、これが、実際に各種コンピュータでの性能向上の方向をダイレクトに示す評価指標である事を示した。更に、各種コンピュータに対し、その特性をこの情報量子量平面(ET面)にプロットする事で、それらの性能・特徴等の位置づけを一目で容易に表し得る事を示した。