FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
B-013
GPGPUにおける条件分岐処理を含む数値計算の高速化についての検討
臼倉圭亮・山形健太・山本未来呂・増田信之(東理大)
近年では計算機の発達により,大規模かつ高精度な数値シミュレーションの需要が高まっている.膨大な計算量を処理するため,現代では画像処理に用いられるICであるGPUを数値計算に応用するGPGPUにより,数値計算を並列化させることで高速化が期待できる.しかし,演算の中に条件分岐処理が含まれる場合,計算プロセッサ同士の待ち時間が生じるため,パフォーマンスが落ちてしまう.そのため本研究では,条件分岐処理が多く含まれる数値計算におけるGPUを用いた高速化について検討を行った.計算題材として,電磁波シミュレーションになどに用いられる,条件分岐処理を多く含むFDTD法(Finite-difference time-domain method)を使用して,高速化についての検討を行った.