FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
B-009
大気-河川モデル連成計算の性能評価
荒川 隆(高度情報科学技術研究機構)・鳩野美佐子・芳村 圭(東大)
全球大気モデルおよび全球河川モデルの結合計算について計算性能を評価した。結合に用いたモデルは大気モデルがMIROC AGCM、河川モデルがCaMa-Floodである。結合計算においては、大気モデルから河川モデルへは河川流出量が、河川モデルから大気モデルへは水面面積割合がそれぞれ24時間毎に交換される。これらの量は、当初ファイルを経由して交換されていたが、これをカップリングライブラリJcupを用いてMPI経由で送受信するように改良した。その結果、大気32PE+河川1PEを用いた7日間の積分に約570秒かかっていた計算が約260秒まで短縮された。