FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
A-029
人的要素のスパム送信サーバ行動変容への影響のメカニズムデザイン理論に基づく分析
太田大智・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
インターネットにおける迷惑行為の一つにスパム送信がある.この現象は,過発展したネットワーク基盤,過成長したコンピュータ/ソフトウェアによって人が操作できる機能が増えたなかで,人が意識/無意識に行う行為の結果がスパム送信行為として生じているとして捉えることができる.本稿では,このような人の行為にモラリティ(道徳性)が大きく作用していると考え,スパム送信量との関係をメカニズムデザイン理論を適用して分析する.モラリティは,サーバ管理者の管理運用綱領に対するモラル,サービス利用者のインターネット利用に対するモラルにより捉える.そして,2者のバランスによってどのようにスパム送信量が変動するかを分析する.