FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
A-025
顧客セグメンテーションを目的とした潜在クラスモデルによる購買行動分析に関する一考察
松嵜祐樹(早大)・三川健太(湘南工科大)・後藤正幸(早大)
近年,ECサイトでは,膨大に蓄積された顧客購買履歴の分析による販売促進施策が実施されており,顧客セグメンテーションは施策立案のための重要なツールである.特に,Aspect Model(AM)のような確率モデルを利用したセグメンテーションの有効性は広く認識されている.AMは顧客と商品のペアに着目しているが,ECサイトでは顧客の閲覧履歴も利用可能である.購買履歴に加えてこの閲覧履歴を考慮したモデルが構築できれば,顧客購買行動をより詳細に記述でき,よりよい顧客セグメント作成が可能となる.本研究では,顧客の閲覧行動にマルコフ性を仮定し,閲覧履歴と購買履歴の双方を考慮できる潜在クラスモデルの提案を行う.