FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
A-022
符号制限線形識別器の開発と河川水中大腸菌数予測への応用
小林美里(群馬大)・宮村明帆・佐野大輔(北大)・加藤 毅(群馬大)
線形識別器の訓練において,ある特徴に正の相関があるというドメイン知識がある場合,訓練用データの個数が十分にあれば,対応する重み係数は正になると予想される.しかし,訓練用データ数が不十分,もしくは,データにノイズが多いとき,対応する重み係数が負に学習されてしまう.その結果,その特徴の正しい予測を妨げてしまう.本研究では,重み係数の符号を限定することでドメイン知識を導入して学習する方法を新たに考案し,そのための最適化アルゴリズムを開発した.これを河川大腸菌の予測問題に応用し,汎化性能を実証した.