FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
A-019
遺伝的プログラミングを用いた画像処理のブロート抑制手法
加藤慎二・内田 健(サレジオ高専)
 遺伝的プログラミング(GP)には遺伝子長が増加し,速度低下を引き起こすブロートと呼ばれる問題がある. 道路標識抽出等の画像処理においてはブロートによる処理速度の低下が問題となっている.過去のブロート抑制手法では冗長な部分木削除を行っているが,十分にブロートを抑制できないことがある.本研究では,従来法とは異なり,交叉・突然変異により木の深さを制限することで,過度なブロートを持つ個体の発生を抑制している.本手法を道路標識抽出用のフィルタ構築に適用し,解探索を悪化させずにブロートを抑制できることを確認した.さらに,木を構成するフィルタ候補の違いが,本手法の効果に与える影響を調査した.