FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
A-018
対数感度と改良型Memoryを用いたMAX-MIN Ant System
磯崎敬志・穴田 一(東京都市大)
本研究は巡回セールスマン問題におけるヒューリスティクスの1つであるアントコロニー最適化技法の新たな手法を提案する.提案手法ではMemoryという良い解を記憶しておく領域を各アリに持たせ新たに見つかった解と比較を行い解構築の手助けを行った.また,フェロモン情報や距離情報の感じ取り方を実際の値に対して対数比例させた.評価実験では提案モデルの有効性を調べるため,TSPLIBに掲載されているベンチマーク問題を用いて従来手法との比較を行った.その結果,従来手法の欠点であった収束の遅さの改善とともに,厳密解への到達率も大幅に向上することを確認した.