FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
A-016
格子気体モデルによるアユの最適放流方策
勝又雄基(静岡大)・上原隆司(名古屋短大)・一ノ瀬元喜(静岡大)・伊東 啓(静岡大/長崎大)・吉村 仁(静岡大/千葉大/ニューヨーク州立大)・泰中啓一(静岡大)
本研究では、格子気体モデルを適用して、縄張りアユとあぶれアユの縄張り競争における個体群動態モデルを構築した。このモデルによる動態の過程において、定期的にあぶれアユの個体を新たに格子空間に加えていくことで、放流による個体の増加を再現した。放流回数を変化させてシミュレーションすることで、放流回数がアユの動態に与える影響について解析を行った。これにより、アユの放流における「放流回数が異常に多い」という特徴的な方策が、なぜ必要なのかを明らかにした。