抄録
A-004
研磨された共起ネットワークからの内容マイニング
◎越智麻生汰・河村泰之(愛媛大)・宇野毅明(NII)
近年,記憶装置の大容量化や安価な計算機の普及によって,データを収集することが容易となった.データ量が膨大となり,データ分析に必要な労力も大きくなりつつある.
巨大なグラフの大まかな構造を維持しながら,扱いやすい中規模なデータに変換する新しいマイニング技術が開発されている.
その内の一つであるグラフ研磨と呼ばれる手法では,グラフの構造を明確化することで,巨大なデータからまとまりを見つけることができる.
本稿では,メール文章に現れる単語の共起ネットワークに,グラフ研磨を適用することで調査しやすい形に変換し,得られた語のまとまりごとに共起ネットワークを再度作成することで, 内容を分析する.