FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RO-007
被災時避難誘導に向けたフェロモン調節による改良ACOアルゴリズムの提案
後藤大貴・太田飛鳥・松澤智史・滝本宗宏(東理大)・神林 靖(日本工大)・武田正之(東理大)
東北地方太平洋沖地震の発生により,災害時への対応について注目が集まっている.また,アントコロニー最適化(Ant Colony Optimization: ACO)の研究は盛んに行われ,様々な組み合わせ問題最適化に対して優れた性能を示している.しかし,ACOをそのまま災害時の避難誘導に適用すると,形成された経路に危険区域やその周辺を含んでしまう可能性がある,提案手法ではACOで用いられるフェロモンに対して斥力を持つ消臭フェロモンを新たに定義し,移動エージェントがフェロモンを局所的に打ち消し・減衰させることを可能とした.評価実験の結果,既存のACOアルゴリズムと比較して,危険区域への進入回数の削減に加え,道中に危険区域を含まない経路の構築を実現した.