FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RO-006
長期追跡研究のための複数機関にある匿名化データの共有におけるセキュリティ対策の検討
白石善明(神戸大)・中井敏晴(長寿医療研究センター)・毛利公美(岐阜大)・福田洋治(愛知教育大)・廣友雅徳(佐賀大)・森井昌克(神戸大)
病気の早期発見や予防法の確立のために大規模な長期追跡研究がなされている.複数機関に保管されているデータを共有すれば,研究に必要な情報を確保しやすくなる.しかしながら,複数機関のデータを集約すると,提供元機関の外部でセンシティブな情報の提供者が識別できることになる.本稿では,提供元機関の外部に提供者に紐づいた情報を秘匿しつつ,匿名化データを共有するシステムを想定し,その脅威分析とセキュリティ対策を検討している.抽出された4つの脅威に対して検討したセキュリティ対策を施すことで,複数機関にある同一提供者の匿名化データを安全に検索し共有できるようになる.