FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RL-004
カメラ撮影画像を用いた秘密分散法
福嶋貴幸・甲斐 博・木下浩二(愛媛大)
視覚復号型秘密分散法の応用として,2枚の画像を電子媒体と紙媒体で保持し,紙媒体上の分散情報をカメラで撮影し,もう1枚の分散情報を撮影画像と重ね合わせることで,電子媒体上で秘密情報を復元する手法が提案されている.この方法の課題の1つとして使用できる色が2値(白黒)であるので,表現できる画像が限られるという問題がある.本研究では古典的なShamirの秘密分散法を用いて濃淡画像が利用できないかどうかを検討する.カメラ撮影画像には画像の変形やノイズがのることがあるが,Hough変換やヒストグラムを用いて補正すると,精度よく秘密画像が得られることを示す.