FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RI-006
観測波長と配置を考慮したマルチスペクトルフィルタアレイの設計手法
柳 悠大・篠田一馬・長谷川まどか・加藤茂夫(宇都宮大)・石川雅浩・駒形英樹・小林直樹(埼玉医科大)
 マルチスペクトル画像の撮影システムの一つに,マルチスペクトルフィルタアレイ(MSFA)を用いた撮影システムが提案されている.この撮影システムは安価で簡便なMSI撮影を可能とする一方,各画素につき1つのバンドしか観測できないため,補間処理により観測していないバンド信号を得る必要がある. この補間処理の精度は,用いる補間処理手法に加えて,撮影に使用するMSFA によっても異なる.
 そこで本論文では,病理診断のように撮影対象が特定のものに限られる場合を前提として,観測波長とフィルタ配置を最適化しMSFAを設計する手法を提案する.実験では,設計したMSFAに応じて得られるMSIの復元精度が向上し,その有効性が確認できたので報告する.