FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RF-007
マルコフ的動的分散制約最適化問題への非厳密解法の適用
増田清貴・松井俊浩(名工大)
分散制約最適化問題(DCOP)は,マルチエージェントシステム上の協調問題解決をエージェントに分散して配置された最適化問題として扱う枠組であり,分散センサ網の観測資源割り当てへの応用が検討されている.現実的な分散センサ網では,観測対象物がセンサの観測から逃避的に移動することがある.このように,現在の状態が将来の状態に影響する動的な問題は,マルコフ的動的分散制約最適化問題 (MD-DCOP)としてモデル化される.MD-DCOPの従来解法ではDCOPの厳密解法を用いるが,大規模で複雑な問題への適用が困難である.そこで本研究では,スケーラビリティがある非厳密解法を適用する手法を提案する.