FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RF-006
分散制約最適化問題の解法DUCTにおける冗長なサンプリング結果の削減
冨板雅大・松井俊浩(名工大)
分散制約最適化問題(DCOP)は,マルチエージェントシステムの協調問題解決における最適化問題を定式化したものである.DCOPの非厳密解法として,分散協調型の木探索にサンプリングを導入したDUCTが提案されている.DUCTの利点は,サンプリングをすることにより,全探索が困難な問題に対して,比較的精度の高い解が得られることである.しかしDUCTには,サンプリングを反復する際に保存すべき情報の数が,解空間の規模に応じて際限なく増加する問題点がある.本研究では,DUCTにおける冗長なサンプリング結果を削減する手法を提案し,その効果を実験により評価する.