FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
RF-002
医師国家試験を自動解答するプログラムの構築
伊藤詩乃・田中佑岳・佐藤健吾・洪  繁(慶大)・狩野芳伸(静岡大)・榊原康文(慶大)
医療情報の応用として,電子カルテから患者の情報を適切に読み取り,病名を予測するシステムが考えられる.本研究では,病名診断支援システムの構築を最終目標とし,そのパイロット研究として,医師国家試験を自動解答するプログラムの構築を目的とした.各病名における特徴的な症状をまとめた病名判定ルールを作成し,問題文章を形態素解析し,文章中から症状を表す単語や検査結果等の数値を同定することで患者情報を抽出した.構築したシステムを用いて,第107・108回医師国家試験問題について解答を行った.結果の考察から,かかり受け解析,否定表現の抽出,スコアの検討など医療情報を利用する上での今後の課題が見つかった.