抄録

◎伏見卓恭・佐藤哲司（筑波大）・斉藤和巳（静岡県大）・風間一洋（和歌山大）

本稿では，ユーザ行動のモデル化に向け，時間減衰を導入したカテゴリ選択モデルを提案する．ユーザはアイテムを選択する際に，そのアイテムの属性情報を考慮して選択していると考えられる．そこで，同一カテゴリのアイテムを選択する傾向にあるかどうかをモデルにより評価する．さらに，上述の傾向は一生変わらないものではなく一時的な場合もあり，ユーザには，いわゆるマイブームが存在すると考えられる．その点を考慮するために，時間減衰を導入したモデルを考える．実際のレビューデータを用いた評価実験では，尤度や減衰パラメータなどでユーザをランキングし，その特徴や傾向について分析する．考慮するために，時間減衰を導入したモデルを考える．